間違いだらけのジーンズ選び(現実的で実用的な正しいノウハウ集)



Facebook に、私の経験に基づくジーンズの歴史から選び方、買い方、手入れの方法、着こなし等々、ノウハウが貯まりましたので、ここでまとめて公開させていただきます。

時津英裕(E-mail


ジーンズマニア最後の意地(素晴らしいリーバイス501)

リーバイス501着用歴40年以上の僕のこだわりである。ジーンズはジャストフィットに限る!!ヴィンテージへの偏ったこだわりにより、ジャストフィットやタイトフィットを嫌う風潮がかつて有ったが、完全な間違いであり、ウエストからヒップ周りがダボダボでフィットしていないジーンズほど、みっともないものは無い。

中国人の彼女と一年ぶりに再会した時の、彼女の第一声が、「痩せたわね」だった。その後も、「会うたびに痩せてる」と心配しているのである。胃を切って小食になったのだから仕方が無いが、僕のウエストは、長年34インチで、リーバイス501は防縮加工なしなので、36インチで縮んでジャストフィットになる。ところが昨日、36インチの501を穿いても、ウエストにげんこつが入るのである。明らかに痩せており、これではジャストフィットには程遠い。というわけで、前の記事の時計が予算よりもずっと安く済んで、お金が余ったので、西武デパートのリーバイスストアに寄った。

ジーンズの元祖である501だが、ディテールの骨子は、コーンミルズ社のXXデニムを使ったアメリカ製で防縮加工なし、サイドシームは、今や常識の割り縫いで、フロントがボタンフライである事である。他に、ヴィンテージならではのディテールでは、赤耳(セルビッチ)、ビッグE、ヒップポケットの隠しリベットなどが有るが、ビッグEがスモールEになった理由は謎だが、いずれも強度には無関係か、デニムや糸の強度が増した現在では廃止されています。しかし赤耳は、通常に裾上げを行ったジーンズでは外から見えないが、裾を巻き上げて穿く場合は断然見栄えがいいので、このような好みの人は、選択肢に加えて損は無いと思います。

色々なディテールを経て現在のレギュラー501に至るわけだが、過去には紆余曲折の歴史が有った。まず、完全な誤解は、ヴィンテージ崇拝者が、「伝統のシルエットはルーズである」と言う事で、これは、当時の糸が木綿糸であり、デニムも今よりも弱かったためルーズに作らざるを得なかったためであり、究極のシルエットは現在のレギュラーである。現在のデニムは丈夫で、糸もポリコットンになり、強度の心配は無くなった。確かにデニムの染色回数が減って品質が落ち、シルエットまで変になって、最悪の場合フィリピン製が出回る等、暗い時代も有ったが、現在のレギュラー501は、これらの問題が完全に払しょくされ、究極のシルエットと共に最高の品質を誇り、長年パッチはペーパーラベルだったが、これも本革に戻り、いくら伝統とはいえ、コストダウンだけが目的のペーパーラベルにこだわる等ナンセンスとしか言いようが無い。余程こだわる人を除いて、レギュラー501で不満が出る事は無いと思われる。

ただ、過度なヴィンテージへのこだわりは禁物だが、今のリーバイスストアには、戦前から戦後にかけての様々な年代のヴィンテージのレプリカも売られており、シルエットの変貌などがよくわかり、ディテールへのこだわりは半端ではないが、糸にはポリコットンを使うなど合理的で、過度なこだわりは無い。それで今回、究極のレプリカを発見したので一本買った。それは、1947年モデルで、戦勝気分に湧くアメリカで最高のジーンズを作ろうとリーバイスのスタッフが作りだした、全てのこだわりディテールが勢ぞろいし、シルエットも完璧な、501史上最高傑作ではないかと思える逸品である。ウエストからヒップ周りは、まさにジャストフィットで、それが裾までまっすぐに伸びる完璧なストレートである。これに比べると、1950年代のモデルはヒップ周りがルーズになり、裾は細くてシルエットはスリムに近く、明らかにおかしくなっている。というわけで、これは一本持っていて損は無いと思う。

今月は僕の誕生日の月なので、一割引きで丸特だった。

なお、ジーンズで綺麗なヒップラインを出すには、下着からこだわりたい。ブリーフライン、女性ではパンティラインが出ていたらみっともなくて興ざめなので、慎重に選んで欲しい。

34インチの501レギュラーとレプリカ、それに今日はもう一本、最近流行のストレッチデニムを使ったスキニーフィットの510も購入、これでもリーバイス伝統のディテールが守られているが、このようなタイプのジーンズは初めてなので、これからが楽しみである。しかし、今までのウエスト34インチでは明らかにゆるく、33インチを購入した。う~む、明らかに痩せている。

今日の所は、リーバイス501の歴史概観だったが、今後、記事を書く事が有れば、購入から手入れ、穿きこなしについて書きたいと思う。


ジーンズの買い方について、とりあえず必須事項

これを知らないと、買った後に必ず後悔する事になりますので、緊急に公開させていただきます。

買う上で最も重要なのは、股下(丈、レングス)です。裾をまくり上げて穿く人を別にすれば、全ての人が自分の股下に合わせて裾上げを行ってもらうわけですが、この長さの決め方が難しいのです。

普通のジーンズの買い方は、ショップで試着して丈を決めてもらって裾上げという事になるわけですが、新品のジーンズは固く、ウエストやヒップが十分に馴染んでおらず、完全にフィットしていない状態で丈を測って裾上げを行うと、必ず短くなります。それに、ジーンズは必ず縮みますので、これも考慮しないと、持ち帰って一度洗濯を行うと、短くなって愕然とする事になります。長すぎたら修正が出来ますが、短いと手遅れです。

それでまず、縮んだ後の自分に最適なレングスを、あなたの身長や体型から算出してください。具体的には、股下を測り始めるジーンズの中央が、完全にあなたの体に密着した状態で、丈は、裸足で歩いても裾を踏まないギリギリの長さが基本です。もちろん、これよりも短いジーンズを好む人もいますが、とりあえず、この長さに仕上げれば、短くするのは簡単ですので、自分が狙うレングスを決めてください。私の場合は、もう長年76cmです。

次の問題は縮みの予測で、こればかりはデニムは生き物なので完璧な予測は不可能で、ショップのスタッフに相談してください。最も一般的なプレシュランク(防縮加工済み)のワンウォッシュであれば、5mmプラスするだけで十分ですが、そうではないリーバイス501の場合、私の場合、レギュラーで1.5cm、ヴィンテージのレプリカでは2cm以上になり、今回は買いませんでしたが、パリパリにノリが付いた出来たての場合は5cm以上縮む場合も有りますので、縮みが予測できない場合は、とりあえず、そのまま持ち帰り、二回ほど洗って縮ませてから裾上げをお願いするしか方法が有りません。なお、私は買いませんが、何度も洗って色落ちさせたストーンウォッシュなどでは、縮みの考慮は不要だと思われます。

今回買った三本で、リーバイス510は、プレシュランクなので76.5cm、501レギュラーは77.5cm、501ヴィンテージは78cmでお願いしたのですが。洗った後の長さは、ヴィンテージ501だけが5mm短い75.5cmになり、もう5mmプラスするべきだったと後悔するも、後の祭り。他は狙い通りに76cmになりました。確実を求めるには、自分で洗ってから裾上げをお願いするしか有りません。

また、ショップは、必ず一流デパートかメーカー直営ショップで買ってください。渋谷や原宿の若向けの店など、品ぞろえは豊富ですが、若い下手くそが裾上げを行っている場合が有り、プロの仕事とは根本的にレベルが異なりますので厳重な注意が必要です。私が推薦できるお店はただ一つ、西武デパート池袋本店5Fのリーバイスショップだけです。まず、ジーンズに詳しいスタッフが常駐しており、どんな相談にも乗ってくれる上に、レングスを決めたら、プロによる糸の色合わせから縫製まで完璧な裾上げを行ってくれます。また、ステッチも、丈夫な通常のステッチの他に、トラディショナルなチェーンステッチを選ぶ事も可能なので、私のイチオシショップです。

買って持ち帰ったら、必ず一度は、少量の洗剤で洗ってください。私は潔癖症で、他の客の手垢が少しでも付いているジーンズは穿く気になれず、一度洗って初めて自分の所有物であるという実感を感じる事が出来る他にも、裾上げの糸と裾のデニムが馴染んで自然になり、美しい色落ちが期待できます。洗い方は、裏返しにして、洗濯機は可能ですが、乾燥機は厳禁。干す前に必ず、サイドシームの割り縫いを開いてください。これが、あなたの健全なジーンズライフのスタートです!

これらのノウハウは、全て私の体験と失敗、つまり無駄遣いに基づくものなので、ご参考いただければ幸いです。次は、美しく色落ちさせる方法、手入れのコツ、トータルファッションとしての穿きこなし、私のこだわり等々について書きたいと思っています。

それでは、皆様が素晴らしいジーンズを手にされ、ジーンズと共に豊かな人生を送られる事を、心から祈っています。


ジーンズの手入れから、こだわりの着こなし

ジーンズについては、まだ書きたい事が沢山ありますので、この際ですので書いてしまいます。

買い方までは過去に書きました。次は、美しく色落ちさせるための手入れの方法です。ジーンズのデニムは色落ちしやすく、特に、擦れた部分はどんどん白っぽくなっていきます。全体が白っぽくなったら寿命ですが、それまでに、何とも言えない味を出してくれるのもジーンズなのです。

洗濯の頻度ですが、少ない方がいいのは言うまでもありませんが、これも行き過ぎには要注意で、一か月以上洗わずに穿き続けると雑菌が発生し、生地を傷めてしまいますので、基準は二週間、長くても一か月に一度は洗ってください。特に夏場の汗には要注意です。もちろん、事故で酷く汚れたら洗うしか有りません。洗う頻度が少ないほど、擦れた部分とそうでない部分のコントラストがはっきりして、鮮やかで美しい色落ちになります。

洗い方ですが、洗濯機で十分ですが、乾燥機は厳禁です。まず、ジーンズを裏返しにして、デリケート衣料用の洗剤で洗濯機で洗ってください。柔軟剤は不要というか、むしろ有害です。デニムは色落ちしやすく他の衣料に移染しますので、単独で洗ってください。全自動洗濯機の方が、確実なすすぎが出来ますので、ある意味で、手洗いよりも安全です。干す前に、必ずサイドシームの割り縫いを開いてください。干し方は、逆さに吊って陰干しがベストですが、そこまでしなくても、乾燥機さえ使わなければ、自然乾燥であれば十分です。過度なこだわりよりも、最低限度のルールを守る事で、十分に快適なジーンズライフを楽しむ事が出来ます。

次に着こなしについて。ジーンズは基本的に体に密着してフィットしますので、ルックスの命はヒップラインです。つまり、インナーからこだわる必要が有り、ブリーフライン、女性の場合はパンティラインが出ていては興ざめですので、通常のブリーフやパンティは、ここで却下になります。要するに、ヒップを足の付け根まで完全に覆うか、全く覆わないもの以外の選択肢は有りません。中には、男女を問わず、ヒップを覆う布が少ないセクシーなブリーフやパンティを穿いて故意にラインを出し、異性を挑発する人もいますが、これは、本来のジーンズの穿きこなしとは別の趣味になりますので、ここでは言及しません。ちなみに私には、このような趣味は有りません。

男性の場合、現在の主流であるボクサーブリーフが最適という事になりますが、問題は、バックのシームの処理で、ボクサーブリーフでもバックにブリーフのようなシームが入っているものが有り、これは本末転倒なので却下になります。バックのセンターだけにシームが入っているものが最高で、これも少ないので、そうなると、バックが完全にシームレスのものしか選択肢が有りません。私は、先日の渡米時に、ニューヨークのメイシーズ(世界最大最古の巨大デパート)で、店員さんにジーンズに最適な下着は何かと相談し、やはり、バックがセンターシームのボクサーブリーフと、後述のもう一つのスタイルが最高という結論を得て、買えるだけ買い込んできました。日本は物に溢れていますが、意外な盲点を感じました。

女性の場合は、やはり通常のパンティは却下で、ボクサーブリーフのような、「ラインが出ない」を売りにしているパンティか、「究極の女性下着」しか選択肢は有りません。また、ジーンズは自らがヒップアップなどの機能を持っていますので、ガードルなどの締め付ける下着は全く不要です。パンティストッキングもスタイルを崩す元凶の一つです。「究極」とは、先日私が中国人女性にプレゼントして猥談のネタにしたスタイルです。露骨に書けば、Tバックです。ジーンズの穿き心地を極限まで追求すると、デニムと肌の接触面積は広ければ広いほど良く、必然的に、Tバックがジーンズに最適な下着である事は間違い無く、このスタイルだと、デニムのざっくりとした肌触りが直接ヒップに触れて、ジーンズを穿く喜びを最大限に享受する事が出来ます。

同じ事は男性にも言えるわけですが、男性用は殆ど店頭に無く、パートナーの理解を得られないと、「変態!」の一言でドン引きされますので細心の注意が必要です。ましてや、男性用が無いからと言って女性用を身に着けるのは、「変態以下」であり、男性からも変態扱いされる事になるでしょう。男女を問わず、穿く事に決めたら堂々と穿いてください。これが、異性の理解を得る第一歩です。女性の皆様の場合は、穿けば例外なく男性は喜びますのでノープロブレムですが、男性の皆様の場合は、私の例ではありませんが、まずパートナーにプレゼントして魅力に目覚めてもらう所からスタートするのがベストのような気がします。私の場合は、中国人の彼女に完全な理解を得ていますので、皆様も頑張ってください。私は最近、裸は無理なので、それに次ぐ下着ファッションとして、ジーンズを穿く時の下着は、最も肌への接触面積が少ないGストリング一枚ばかりで、夏の暑い中、最低限度の下着による解放感は格別です。これは経験者でないとわからないでしょうね。

次にトップスについて。これについては過度にこだわる必要は有りません。問題は、女性の方で多いのですが、腰にシャツなどを巻き付けてヒップを隠している人が多く、理解不能なので尋ねると、「恥ずかしいから」との事。これでは、せっかくジーンズを穿いているのに全く意味が有りません。いったい何を考えているのでしょうかね。言うまでも無く、隠す前にスタイルを良くする努力をするべきであり、これは自分が、自分に自信を持てない上に自己主張も出来ない小心者の馬鹿女である事を晒しているに等しく、このような女性にジーンズを穿く資格は有りません。どんなに可愛い女性でも、私の前にこんな格好で現れたら興ざめで、門前払いの却下です。

トップスは、ヒップラインを過度に隠さない事と、色がジーンズのブルーと明らかなミスマッチでない限り、何を着ても、万能カジュアルウエアであるジーンズには合います。私のお気に入りは、ユニクロのワイシャツです。安くてデザインが良く、品質も最高で、贅沢をするとキリが有りませんが、私にはこれで十分です。他は定番で、ショート丈のTシャツやポロシャツあたりですね。たまには夏に、超ショート丈のへそ出しTシャツを着る事も有ります。要は、「ヒップを隠さない事」に尽きます。

秋になったら、何か上着が必要になるわけですが、これは、過度に伝統にこだわる必要は有りません。スタイリッシュでファッショナブルなジージャンをはじめとして、様々なブランドから趣向を凝らした上着が発売されていますので、丈が長すぎてヒップを隠さない限り、お好みで選ばれて問題は有りません。今の私のお気に入りは、イタリアのDIESELというブランドで、同ブランドのジージャンを二着、ダウンジャケットを持っていますが、デザイン、品質ともに最高です。ボトムはトラディショナル、トップはファッショナブル、これが、あくまでも個人的趣味ですが、私のこだわりです。先日の、冬の氷点下の深夜のニューヨークでジプシーのボスに助けられた時に着ていた服もこれで、全く寒くありませんでした。冬のニューヨークでは、他にもスリリングな経験を積みましたので、いずれ書きます。

というわけで、ジーンズの選び方から私のこだわりまで、他にも書きたい事は有りますが、とりあえず、これでオシマイ!!皆様の快適なジーンズライフを、心から祈っています!!!